臨床検査技師職

病に苦しむ患者様の姿を念頭に、
日々の検査に取り組んでいます。

山岸 博実

臨床検査(検査センター)

臨床検査センター感染症検査部ウイルス検査グループ

山岸 博実

保健医療科学研究科保健医療科学専攻修了
2014年入社

私の仕事

現在は臨床検査センターにおいて、検体からのDNAの抽出など、検査に向けた前処理を担っています。私が抽出したDNAをもとに、ウイルスの有無などが確認されますので、検査の確実性を支えるうえで、重大な責任があります。
検査センターでの業務は、実際に患者様と接することはありません。しかし、私が日々扱っている検体は、病で苦しんでいる患者様から採取したものだということを、常に意識しています。検体を取り扱うなかで、患者様の痛みや苦しみと正面から向き合い、その治療に貢献するという仕事の「意義」や「重み」を自覚することが、プロフェッショナルとなるための第一歩だと言えるでしょう。

キャリアステップ

入社後は臨床検査センターのなかでも感染症検査に配属されました。私が所属するチームは「用手遺伝子チーム」といって、遺伝子からのDNA抽出を文字通り手作業で行っています。検査の正確性を高めるため、コンタミネーションなどのないよう、適切な手順を守って正確に作業を行うことが重要になります。

2014年
入社
2014年
臨床検査センター 感染症検査部 ウイルス検査グループ

入社動機

私がLSIメディエンスへの入社を決めたのは、そこに自分の「興味」と「やりたいこと」の双方を満たす仕事があったからです。大学院での研究テーマである食中毒菌も含めた幅広い検査業務への興味と、医療現場を通じて多くの人々の役に立ちたいという想い――当社であれば、その両者を満たすことができると考えたのです。

印象に残っている出来事

配属当初、上司や先輩の指導のもとに作業演習を重ねましたが、いざ実際の検体を扱うようになると、緊張感からか、正しい検査結果を出すことができませんでした。上司や先輩に相談し、アドバイスをいただきながら再挑戦したものの、なかなか状況が改善せず、仕事の難しさや、自分の未熟さを痛感したものでした。

今後の目標

現在の担当業務を、より早く、スムーズに実施できるようになることが当面の目標です。もちろん、今後はより多様な検査業務を担っていきたいと考えていますので、周囲の方から「山岸になら任せられる」と言っていただけるような検査技師になれるよう、努力を続けていきます。

メッセージ

大学院時代に食中毒菌の研究に取り組むなかで、微生物の知識だけでなく、免疫や生化学、農学など、幅広い分野の視点を加えることで、より多くの可能性が生まれることを学びました。私自身はもちろん、これから臨床検査技師を目指す皆さんにも、「複数の視点を持つこと」を大切にしてもらいたいですね。